仙骨の不思議
仙骨のはたらき
仙骨は脊柱の土台
仙骨は、背骨を支える土台であり、構造的にもすごく大事な場所です。仙骨の上に腰椎、胸椎、頸椎、頭蓋骨が乗っています。
髄液の循環に関わっている
仙骨は、脳室から背骨の中を通る髄液の循環に関わっています。頭蓋治療は、この髄液の循環を活性化させることによって行います。
仙腸関節
仙骨と腸骨をつないでいるのが仙腸関節です。ほんのわずかしか動きませんが、骨盤矯正はこの仙腸関節のズレを矯正することで行われます。
エネルギーの身体と関係しています
仙骨は、丹田と深い関係があり、気のエネルギーとかチャクラとも関係しています。仙骨が神秘的といわれる所以です。
どうして仙骨なのか
私がこの仙骨に関心を持ったきっかけは、ある日突然というわけだはなく、日々施術を積み重ねてゆくうちに、徐々に仙骨には何か秘密があるのではないか、と感じるようになったからです。最初は、殿筋群やハムストは全身の中でも最も大きくて強力な筋肉であり、ここの筋肉が強張ったら全身に影響するし、逆に他の小さな筋肉をいくら調整しても大本の筋肉が緩んでなければ、すぐに戻ってしまうだろうという程度の理解でした。実際、殿筋群を緩めると、腰~背中~肩にかけて自然と緩んでゆきます。
しかし、これだけ重要な部位であるにも関わらず、治療業界の現状は、仙骨とそこに付着する筋肉に対する意識は全体的に低いような印象を受けます。当院に来られるお客様達にお聞きすると、ほとんどの方が、お尻からハムストにかけての施術はしっかりやってもらったことがないと言います。理論の上でもしっかり確率されてないため専門学校でも教えることができないのでしょうか。ネットで調べたり自分で考察を深めてゆくしかないというのが現状なのかもしれません。
当院に来られるお客様の症状と日常生活との関連を見ていくと、明らかな点は、仕事などで長時間座りっぱなしの人ほど、お尻が固くなっているという点です。長時間座っていると、腰も背中も丸まってきます。腰が丸くなるというのは、仙骨が後傾している状態です。ここまで考えてやっと仙骨のズレが殿筋の硬直に直接つながっているのではないかと考えたわけです。それから仙骨に関する理論、技術を学び始めることとなりました。
仙骨調整の技術
現在は、仙骨に関する技術もネット上にたくさん紹介されるようになり、私も一つひとつ試しながら、確かめながら、仙骨の調整に有効な技術を探求してきました。
- 仙骨への刺激
- 腸骨への刺激
- 仙腸関節への刺激
主に上記のような施術を様々な方法で行ってゆきますが、効果は抜群です。腰~背中~肩にかけて触れなくてもどんどん緩んでゆきます。
仙腸関節を整える整合体操
仙骨がずれる原因
- 長時間イスに座りっぱなしで仕事をする
- 腰から肩にかけて猫背になるような姿勢(体育座り)
- 長時間の車の運転
- 足を組む、、、etc
仙骨周りに良い刺激を入れるには
- 正座をして立ったり座ったりする動作
- 着物や下駄、雪駄の着用
- お尻歩き
- 整体ヨガ「バッタのポーズ」「ワニのポーズ」
上記のような動作やポーズが仙骨に良いと言われています。実際に自分でも試してみると、ヨガのポーズは仙骨に良い刺激が入るのが分かります。
武道やヨガ、整体をやる人は、仙骨と結ばれることの重要性を体感していますので、日々この分野への研究に取り組んでいる人は大勢いるでしょう。仙骨・仙腸関節と丹田のつながり、チャクラがエネルギーの身体、物質の身体両方にどのように作用しているのか、そのメカニズムは未だ十分に解明されていませんが、興味も尽きることはありません。私も常に探求心を忘れずに更に深めてゆきたいと思っています。