強押しは、✕ でしょうか?
皆さんは強押しと聞くと、どう思われますか?
- 次の日、揉み返しがくる
- 強押しは痛い
- ソフトな刺激で改善することが良い
- タイ式マッサージ
- 痛いのは、イヤ
日々施術していると、多くのお客様がたいがい揉み返しを経験されていて、強く押されると揉み返しが来るんじゃないかと不安がられます。当院では、揉み返しが起きたことは、ほとんどなくて、むしろ揉み返しを覚悟してたのに全く起きなかったから不思議だったとよく言われます。
強押しにもピンキリあります
一口に強押しといっても、様々あります。
- ただ強引に強く押すだけの力技
- 初心者が押すべきポイントを知らずに、適当に押している
- 非力をカバーするために無理やりヒジで強く押す
- 熟練者が効果的なツボを的確に捉えて押す
①②③と④は、押されたときにハッキリと違いが分かります。理に適った押し方で押されると、ただ痛いのではなく、効いている感覚があるはずです。
大切なのは、強いか弱いかでなく、押すべきポイントに効果的に押すことです
整体治療のセミナーに参加すると、あるあるなのですが、強く押すのは✕、弱く押すのが○という考え方です。経験を積むと必ず分かってきます、と念を押す先生もいます。私はこの考えに対して、”本当にそうなのか?”と、ずっと疑問を抱いていました。
強く押して本当に効果を出せる先生は、それでいいと思うのですが、当院に来られるお客様の声を総合すると、”弱い刺激では結局なんの効果もないし、何をされたのかも分からない”という意見が多いです。店によっては、施術がマニュアル化されて、お客様が痛がる強い押し方は禁止という店もあるでしょう。しかし、それで効果が出てない場合、それで良しとして良いものだろうか、と思うのです。
本当に大切なことは、お客様の症状が改善されて満足されて帰ってゆかれることだと思います。日々技を磨いてゆくと、強く押しても揉み返しを起こさない押し方が分かってきます。要は、強いか弱いかではなく、押すべきポイントに適切な押し方をすることです。強弱のつけ方も、どこが効果的な場所なのかも分かってくるのです。この点が言葉で表現しにくいので、セミナーでは強押し✕、弱押し○ということになっているのかもしれません。
本来の施術とは
指先の下で繊細な変化を感じながら、施術を行うことが大切だと思います。強く押すべきところでは強く押し、繊細に押すべきときには繊細なタッチで押す。身体の声を聴きながら、必要な刺激を入れ、身体が自然治癒力で本来の状態に整ってゆくことを助けるのが本来の施術といえるのではないでしょうか。